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アトムを超える防寒性!アークテリクス『ニュークレイSVパーカ』の感想

アトムを超える防寒性!アークテリクス『ニュークレイSVパーカ』の感想イメージ01

「過ぎたるは及ばざるが如し」

私にとって冬用のアウターが、まさにコレに該当するでしょうか。

防寒性に優れる高性能なアウターを購入してみたものの、その機能性に反して衣類としての使い勝手はイマイチ。

屋外ではぬくぬくでも、屋内では地獄のような暑苦しさに豹変したり。

生地や中綿がオーバースペック過ぎて、重かったり窮屈だったり動きづらかったり。

せっかく大枚叩いて購入したのに、汚れるのが嫌でヘビロテを躊躇してみたり。

毎年、シーズン後のクリーニング代が馬鹿にならなかったり。

こんなことなら、安物のアウターを買って着潰した方がマシだった……

そんなふうに思ってしまうことも。

数年前まで高性能アウターには目の無かった私ですが、そういった理由から宗旨替え。

最近は必要十分な防寒性を備えていることを前提に「着用感」「扱いやすさ」こういった部分もアウターに求めるようになりました。

私情まみれの前置きですが、今回の主役はARC’TERYX/アークテリクスの「ニュークレイSVパーカ」

私のワガママな願いを叶えてくれる、良い意味でちょうどいい高性能アウターです。

アークテリスク「ニュークレイSVパーカ」の詳細・サイズ感

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アークテリスクといえば、アトムフーディーやアトムヘビーウェイトフーディーが街着として人気を集め、入手も困難な状態になっていますが、私も現ヘビーウェイト旧ARフーディーを着ていたことがあります。

寒さの厳しい雪国で使うには少しばかり力不足だったため常用するには至りませんでしたが、人気なのも頷ける使い勝手の良さでした。

公式によると、今回購入したニュークレイSVパーカはアークテリスクの化繊インサレーション中で最も防寒性に優れる製品とのことで、ボリューミーな外観からもヘビーウェイトを凌ぐ機能性が容易に想像できます。

要は、高性能ダウンジャケット並みの防寒性を備えつつも、化繊中綿によるメンテナンスの手軽さが共存している、願ったり叶ったりなアウターという訳ですね。

因みに、私は古着で状態の良い物を購入できましたが、少し前に値上がりしたらしく定価は55000円とお高め。

安価で手に入れたい場合は、家庭で洗濯できる点を活かしてB級くらいの中古品を狙うのも手でしょうか。

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この手のアウターでは当たり前ですが、フードにもたっぷりと化繊中綿のコアロフトが封入され、ヘルメットにも対応したサイズ感になっています。

フード用のドローコードもフロント左右とフード背面の計三箇所に備わり、フィット感を調節可能。

本体重量は600gと大変軽量で、荷物を受け取った際に梱包サイズとのギャップに驚いたほどです。

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ちょっと意外だったのが襟裏の部分で、旧ARフーディーに備わっていたストレッチ織のリブが備わっていませんでした。

中綿の量が段違いなので防寒性には殆ど影響しませんが、もともとビレイヤーのためのアウターでハードシェルの上から羽織ることも想定されているため、不要と判断されたのかも知れませんね。

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逆にフロントジップには中綿入りのフラップが備わり、コールドスポットが軽減されています。

ARフーディーにもフラップはありましたが、流石に中綿は入っていませんでいた。

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袖口はアトムシリーズでお馴染みのストレッチ織カフス。

旧ARではじめて着用した際は頼りなく感じましたが、ベルクロ式よりも使い勝手が良く、ニット素材の衣類やグローブとも安心してコーデできる利点も。

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ポケットは表側に三箇所、腰部のハンドウォーマーポケットは内部の正面側が手触りの良いフリース地になっています。

また、胸ポケット付近にはアークテリスクスの始祖鳥ロゴが施されていますが、残念ながら刺繍ではなく白に近いシルバーカラーのプリントでした。

言い忘れましたが、カラーはタイムラプスという緑がかった青色で、わかりづらく例えるなら某グフカスタムみたいな色味でしょうか。

過去のモデルも含めると、炭色のグラファイト、蛍光イエローのランピーヤ、蛍光オレンジのフェノムがあり、街着としても馴染みやすいグラファイトが一番人気とのこと。

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内ポケットは左右に大型の物が二つ備わっていて、ポケット内には圧縮して収納できるスタッフバッグも付属していました。

外し方がわからずそのままにしていますが、ポケットの入れたままでも邪魔にならないくらいに軽量な素材感です。

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裾まわりのフィット感はドローコードで調節可能。

これはフード部分もそうですが、ドローコードのストッパーがボタン式になっていて、グローブをしたままでも操作しやすいのが嬉しいですね。

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フロントジップは卒なくダブルジップ仕様、終端にはスナップボタンも備わっています。

街着的な視点からすると、ダブルジップは着こなしの幅やシルエットの変化を楽しめる機能ですが、防寒性の高いアウターだけに熱や蒸れを逃すベンチレーションとしての使い方がメインになりそう。

また、裾まわりは前よりも後ろが長いフィッシュテールになっていて、背中が出づらく臀部も冷えづらい仕様。

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最後にニュークレイSVパーカのサイズ感ですが、通常よりも2サイズ大き目という印象でしょうか。

アークテリクス自体が日本サイズよりもワンサイズ大きめですが、ニュークレイはハードシェルの上から重ね着するビレイヤー用ということもあり、さらにもうワンサイズ大き目な作りになっています。

私が購入したメンズMサイズを平置きした際の実寸は以下の通り。

【身幅】60cm
【着丈】前72cm/後79cm
【裾幅】56cm
【肩幅】51cm
【袖丈】66cm

参考として、旧アトムARフーディー現アトムヘビーウェイトのメンズLサイズの平置き実寸が以下。

【身幅】59cm
【着丈】前71cm/後74cm
【裾幅】59cm
【肩幅】55cm
【袖丈】66cm

「アトムLサイズ≒ニュークレイMサイズ」といったサイズ感になり、街着として着こなすなら1~2サイズ落して選ぶのが無難でしょうか。

もちろん、サイズダウンし過ぎると袖丈が短くなってしまうので、その点には注意が必要。

私は身長180cm強の痩せ型ですが、Mサイズで内部に厚手のインナーを重ね着できる適度な余裕がありました。

重ね着せずに袖丈が気持ち短くても構わないなら、Sサイズでもギリギリ着用できたかも知れません。

化繊中綿じゃ最強クラス?「ニュークレイSVパーカ」の着用感と防寒性

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そのボリューミーな外観で着用前から期待の高まるニュークレイSVパーカですが、着心地や防寒性を確かめる目的でショッピングを兼ねたちょっと長めの散歩に出かけてみました。

今まで化繊中綿のアウターは前述のアトムARフーディーの他に、化繊中綿ジャケットでは防寒性最強と噂のTilak/ティラック「Svalbard Jacket/スバルバードジャケット」も使っていたこともありますが、それらとの違いも気になるところ。

天気は小雪のちらつく曇り空、気温0度で風速4m/s、それほど寒さが厳しくないためインナーは肌着の上にロンTがわりに愛用しているパタゴニアのキャプリーン・ミッドウェイト一枚だけという出で立ち。

袖を通してみると本体が600gと軽量なせいか、気軽にサッと羽織れるライトアウター感があって、気持ちの良い着用感。

シルエットはアトムヘビーウェイトをそのままバルキーにした印象で、腕まわり・胴まわり・フードまわりの増量が特に顕著でしょうか。

中綿の増量による腕まわりや胴まわりの野暮ったさは否めませんが、アトムシリーズよりも着丈が長めになっているせいか、アトムヘビーウェイトよりもダルマ体型に見えづらい気がしました。

個人的に嬉しかったのが、無造作に着用しても首まわりが綺麗に整ってくれる点で、ボリュームのあるフードの割に窮屈さや顎へ干渉などの違和感も控えめです。

ヘルメット対応ゆえにフードの深さも十分で、急な降雪や吹雪に遭遇しても頭部を寒さから守りつつ視界をしっかりと確保してくれそう。

さて肝心の防寒性ですが、インナーが実質ロンT一枚でもこの程度の気温と風速なら微塵も寒さを感じません。

散歩程度の運動量でも15分も歩かないうちにガンガン蓄熱され、裾のドローコードを緩めて外気を入れてちょうど良いくらい。

中綿のコアロフトの実力もさることながら、表地に採用されている「Arato 15」と呼ばれる薄手のシェル素材がかなりの優れモノで、体温であたたまった熱を逃さない上に冷たい風もシャットアウトしてくれます。

防風性だけでなく、透湿性・撥水性・耐摩耗性を高いレベルで共存させていて、結果だけ見れば流石はアークテリクスといった感想。

過去のアウター遍歴を思い返してみるに、防寒性はノースフェイスの人気アウター「バルトロライトジャケット」に比類するでしょうか。

結局、終始寒さとは無縁で2時間以上も寒空の中をほっつき歩いても体が冷えてしまうことはなく、これから訪れるであろう本格的な寒さにも十分に対応してくれそうです。

余談ですが、寄り道したショッピングセンターでは流石に暑いと感じましたね、これだけ防寒性が高いのですから当たり前ですけど。

とはいえ、ベルクロ山盛りなアウトドア系アウターとは違い各部の開放が本当にシンプルで楽ちん、この点についてはカジュアル系アウターに近い印象で、クールダウンにいつものような煩わしさは感じません。

脇の下など、蒸れやすい部分のコアロフト量が調整されていることもありますが、屋内ではダウンジャケットよりもオーバーヒートしずらく、室温への順応も短時間で済む気がしました。

アトムヘビーウェイトやスバルバードジャケットとの比較

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ついでなので、過去に着用していたアークテリスク「アトムヘビーウェイトフーディー※旧AR」やTilak/ティラック「Svalbard Jacket/スバルバードジャケット」との比較についても簡単に触れておきます。

特に、ティラックのスバルバードジャケットは化繊インサレーションアウターの中ではトップクラスに暖かいと囁かれているので、違いが気になる方も多いはず。

まずは同アークテリクスのアトムヘビーウェイトとの比較ですが、ニュークレイSVパーカの防寒性は完全に上位互換となり、機能面でヘビーウェイトに劣っている点は無いかも知れません。

北海道を含む北日本以外ではアトムベビーウェイトでも十分に冬が越せてしまうので、ニュークレイSVがオーバースペックという見方もできますが、私の経験からするとヘビーウェイト単体の防寒性はユニクロのシームレスダウンパーカやハイブリッドダウンパーカと同程度という認識。

とはいえ、ニュークレイSVよりもアトムヘビーウェイトの方がスッキリ着こなせるので、街着メインだったり過剰な防寒性は必要ないといった方は、程良く外観の整ったヘビーウェイトを選ぶのが吉です。

続いて、ティラック スバルバードジャケットとの比較ですが、甲乙付け難い、得手不得手がある、こういった感想に落ち着くかも知れません。

あくまでも私の主観ですが、防風性を含む耐候性はスバルバードに軍配が上がり、着用感や防寒性はニュークレイSVに軍配が上がる、そんな評価になるでしょうか。

中綿の量はニュークレイの方が多いので暖かさは当然こちらの方が優位、防風性はフロント部分に止水ジップが採用されたスバルバードの方が優れます。

あくまでも例えですが、ニュークレイSVは化繊中綿に置き換えた高性能ダウンジャケットといった感じで、スバルバードは化繊中綿を封入したハードシェルジャケットといった感じでしょうか。

某ワー〇マンの「イージス」的な使い方がしたいなら、ニュークレイSVよりもスバルバードジャケットの方が向いているかも知れませんね。

まとめ

アークテリクスのニュークレイSVパーカについて話題にしてみましたが、私の感じた利点をまとめると以下の三つになるでしょうか。

【1】家庭で洗濯できてダウンよりもお手入れが簡単
【2】化繊中綿なのに高級ダウンジャケットに劣らない防寒性
【3】カジュアルウェアに近い軽くて動きやすい着用感

大抵の方はアトムヘビーウェイトで満足できてしまうと思いますが、寒い地域にお住まいでダウンよりも使い勝手の良いアウターを探している方は、是非アークテリスクスのニュークレイSVパーカをお試しあれ。

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