北国住まいの方にとって、防寒性の高い手袋(グローブ)は
生活に欠かせないファッションアイテムです。
私は積雪の伴う冬場でもウォーキングをする習慣があるため
体が冷え切らない様に、頭の天辺から足先まで
防寒には相当気をつかっているのですが
カジュアル用途などの普段使いも出来る上に
兎にも角にも『あたたかい手袋』が欲しいとなると
羊の皮革で作られたムートン製の手袋(グローブ)が最有力になるでしょうか。
ムートン製手袋の特徴と選び方
ムートンはメリノウールで知られるメリノ種の羊革のことで
手袋に使用する場合なら、羊の体に生えた毛の部分が内側になり
単体で使用する手袋としては、トップクラスのあたたかさを誇ります。
内側は起毛が密集していてあたたかく、外側は冷たい外気を通しません
皮革なので透湿性があり、汗を掻いても蒸れづらい特徴があります
まさに、天然素材100%の優れモノといった感じですが
牛革や馬革と比べると耐久性に劣り
鋭い突起物に引っ掛けてしまうと傷が付きやすいです。
また他の皮革と同様に雨や雪などの水分に弱いため
ムートン製の手袋を利用する際は、あらかじめ
専用の防水・撥水スプレーで保護しておくと良いでしょう。
手袋に限らずムートンで有名なブランドには
UGG(アグ)とEMU(エミュ)があります
共にオーストラリアのブランドですが、男性用よりも女性用の
ムートン手袋が充実している傾向にあり
上質なメリノ種のムートンが使用されているため
両者とも手袋とは思えないほど高価で、ちょっとしたアウター並みの値段です。
コスパを重視して他のムートン手袋を探せば
数千円の安価な製品も見付かりますが、殆どが中国製の粗悪品です
羊革の端切れをデザインで誤魔化して繋ぎ合わせている製品が多く
肝心の起毛部分もボリューム感に乏しかったり
ゴワゴワして肌触りが悪かったりなど、品質が安定していません。
どうしても、安価な製品から選ぶ必要がある場合は
羊革の分割が少ない、縫製が丁寧、起毛に十分な密度がある
この3点に注意して製品を選びましょう。
薄手の手袋をあたたかく使うちょっとした裏技
![HOUDINI/フーディニ『POWER HOUDI/パワーフーディー』イメージ01](https://bebenavi.yorozuba.com/wp-content/uploads/2018/09/bebe_121.jpg)
あたたかさは格別とは言え、扱いがデリケートで
価格も割高なムートン手袋にはなかなか手が出ませんよね?
裏技と言うほど大層な内容ではありませんが
普通の手袋を少しでもあたたかく使う方法を幾つか紹介します。
実は、手や指先の防寒は手首を冷やさない事が重要です
ご存知の通り、手首の内側には血管が通っていて
この部分を流れる血液をあたためると、手が悴みにくくなります。
薄手でも防風性のある手袋に、手首部分にしっかりと中綿が入ったアウターや
上画像の様に親指を通せるサムホールの設けられたアウターを併用すれば
手や指先の冷えを防ぐ手助けになってくれるでしょう
因みに、サムホールは手袋の上ではなく下に着用したほうが効果的です。
ウインタースポーツ用でよく見掛ける袖付きのグローブや
手首部分が長めに作られたグローブを使う事でも同様の効果を得られますが
最も効果が高いのが、小型の貼るカイロを手首の内側に使用する方法です。
低温火傷に注意が必要なので、必ずインナーの上から貼り付ける必要がありますが
最近では、手首に巻き付けるタイプの使い捨てカイロも販売されています。
バイク用のグローブには、カイロを収納できるポケットが付いた製品もあるそうですが
手首の血管をあたためた方が、体の冷えも防げて一石二鳥の効果が期待できます。
まとめ
普段使いの用途なら、高い防寒性とファッション性を兼ね備えた
ムートン製で間違いないと思いますが
除雪作業に使用するには少しデリケートな素材かも知れませんね。
また、自転車の運転に使う場合などはブレーキ操作やシフト操作が
手袋のボリュームで犠牲になりがちです
現代社会においてムートン手袋の最大の欠点は
スマートフォンが操作しづらくなることですが
最近ではムートン製でも操作に対応した製品が登場している様です
どのみち、手袋をしたままでは操作感が鈍ってしまうので
市販されている小指の先端サイズのスタイラスペンを
スマホのストラップにぶら下げておくのも、一つの手段でしょうか。