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ニットが一瞬で傷モノに…マジックテープ付きアウターの対処法は?

ニットやセーターを傷付けない『アウター&ダウンジャケットのベルクロ/マジックテープ対処法』イメージ01

北国に住む方に限らず『冬物のアウターには拘りがある!』と自負している方も多いのではないでしょうか?

私は昨年、ノースフェイスの人気ダウンジャケット“バルトロライトジャケット”を購入し、その暖かさと機能性の高さに大満足だったのですが、使い続けるうちに意外な落とし穴がある事に気が付きます。

ノースフェイス製に限らず、アウトドア系のダウンジャケットには防風性を高める目的で、フロントファスナーや手首の部分にベルクロやマジックテープと呼ばれる“面ファスナー”が多用されています。

このマジックテープ/ベルクロは手袋のままでも着脱が容易に行える反面、セーターなどのニット系インナーと大変相性が悪く、鉤爪状になったフック側にニット素材が軽く触れただけでも、一撃で糸がほつれてしまうと言った厄介な欠点があるのです。

カナダグースやウールリッチなどのカジュアル系ダウンジャケットには殆ど使用されていないので気にする必要はありませんが、アウトドア系ダウンジャケットでは耐寒性の高い本格的な製品ほど頻繁に使用されていて、冬物のアウター選びの際には見落としがちな部分と言えるでしょうか。

私自身、かなり注意していたにも関わらず、外出先で慌ただしく脱着した際にお気に入りのセーターを台無しにしてしまった経験があり、それ以来インナーにニットを着るのを躊躇するようになりました。

ニット系インナーは冬に大活躍するアイテムですし、このまま着られないのは流石に不便です。

そこで今回は、アウトドア系のアウターやダウンジャケットに使用されいるマジックテープ/ベルクロへの対処法として、ダメージを受けずらいインナーや面ファスナーを無効化するちょっとした小ワザについて紹介してみたいと思います。

マジックテープ/ベルクロ触れても安心なインナーは?

ニットやセーターを傷付けない『アウター&ダウンジャケットのベルクロ/マジックテープ対処法』イメージ03

さて、冒頭でも軽く触れた様に少し厄介な特徴を持ったマジックテープ/ベルクロ付きのアウターですが、アウターによってインナーを使いわけるのが一番手っ取り早い方法です。

同じ種類のインナーでも素材に違いがあるのため例外はありますが、私の手持ちのインナーを使ってマジックテープ/ベルクロとの相性をテストしてみた結果は以下の通りです。

【ニット】セーターなどのニットはローゲージ、ハイゲージなどの編み目の密度に関わらず、ほぼ全滅。素材別では糸が細いコットン製ニットの方がダメージが大きく、逆に起毛系のウールではダメージが目立たず誤魔化しが効きます。

余談ですが、ニット系のファッションアイテムで最もマジックテープ/ベルクロ付きのアウターと相性が悪いのは『手袋』です。

私もやらかした経験がありますが、アウターの襟元やフロントの開き具合を調節する時などが特に危険で、油断して触れてしまうと手袋がほつれて一気に糸が飛び出てしまいます。

【フリース】生地表面の繊維がループ状になっていないので、軽くくっついてしまう事はあっても大きなダメージは受けません。毛足の長いハイロフトタイプも同様で、アウトドア系アウターのミドルレイヤーとして多用されているのも納得の結果でした。

【ジャージ】意外と生地の目が粗いせいか、予想していたよりもくっつきやすいです。ですがポリエステル混紡率が高いほど生地が丈夫になるので、殆どノーダメージでした。

【シャツ】コットン製のシャツは軽くくっつく程度で殆どダメージは無く、多少起毛しているネルシャツでも同様の結果でした。

【Tシャツ・カットソー】シャツ類と同じ様な結果で、ニットソーでもない限りは長袖・半袖ともに問題なく着られます。

【サーマル・ワッフル】素材や作りにも依りますが、予想していたよりもくっつかず大きなダメージもありませんでした。ですが、ローゲージのワッフル素材はニットと同様の注意が必要かも知れません。

簡単にまとめると、素材がやわらかく生地表面にループ状の構造を持っているインナーは高確率でマジックテープ/ベルクロの餌食になってしまいます。

冬場にシャツやTシャツだけのインナーでは流石に寒いといった場合は、ニットよりもフリースを選びましょう、その方がダメージを気にせず安心して着られるでしょう。

マジックテープ/ベルクロを無効化する小ワザ

ニットやセーターを傷付けない『アウター&ダウンジャケットのベルクロ/マジックテープ対処法』イメージ05

ここからは、マジックテープ/ベルクロを無効化する小ワザを幾つか紹介します。

因みに、マジックテープもベルクロも正しくは商標だそうで、面ファスナーと言うのが一般的な呼び名です。

さて、上画像を見てわかる様に私の愛用しているバルトロライトジャケットには袖部分とフロントファスナーのダブルフラップ部分に面ファスナーが使われています。

どちらも防風性を高めるために設けられていますが、面ファスナーは鉤爪状のフック側が起毛したループ側を引っ掛ける仕組みで機能しています。

ループ側はやわらかく無害ですが、悪さを働くフック側を何とかしないといけません。

袖部分の面ファスナーは注意が行き届きやすい部分ですし、着脱がしやすい位置にフック側を固定したままに出来るので、それほど害にはなりません。

問題はフロントファスナーを覆うフラップの面ファスナーで、害のあるフック側は画像では見えない右腕側の合わせ部分に配置されています。

私がお気に入りのニットを台無しにした原因はこのフロント部分で、考えなしに左側から袖に腕を通せば、右側にあるフック側が見事にニットの背中部分にヒットします。

フック側のある右腕から必ず袖を通すと言う簡単な解決策はあるものの、着脱にいちいち気を遣うのは余り気持ちの良いものではありません。

ニットやセーターを傷付けない『アウター&ダウンジャケットのベルクロ/マジックテープ対処法』イメージ04

さて、いよいよ本題ですが、面ファフナーの機能が制限されても構わないなら、これから紹介する小ワザが役に立つかも知れません。

まずは自由に加工できる市販の面ファスナーを準備し、手持ちのアウターのフック側と同じサイズに市販品のループ側をカットします。

加工が終わったら、そのループ側をアウターのフック側にピッタリと貼り付けて、面ファスナーを塞いでしまいます。

こうする事でアウター付属の面ファスナーは無効化でき、正面のフラップを使用せず、袖の絞りも固定したままの方なら、この作業だけで対処は十分かも知れません。

因みに、市販の面ファスナーは強力タイプ、裏面に糊の付いていない縫い付け用を選びましょう。

無効化するだけなならこれで終了ですが、面ファスナーの機能を残したい場合はもう少し加工が必要になります。

上画像にある三種類のアイテムが役立ち、加工して貼り付けた面ファスナーの裏面にこれらを貼り付けて使用します。

どれを選ぶかはお好みですが、画像右は裏面に貼り付ける事でスナップボタンを追加でき、画像中央はソフトマジックテープと呼ばれる介護・ベビー用のダメージの少ない面ファスナーです。

画像左は中央と同じソフトタイプですが、裏に糊が付いているので布用接着剤が不要なのが強みでしょうか?

スナップボタンは加工後の扱いに慣れないと無効化用の面ファスナーごと共離れしてしまうため、個人的にオススメなのはソフトタイプです。

色をブラックにしたいなら、中央のソフトマジックテープと布用接着剤で加工し、ホワイトでも構わないなら画像左の貼るだけソフトタイプが簡単ですね。

ソフトタイプも無効化用の面ファスナーごと共離れしてしまう事がありますが、アウター備え付けの面ファスナーよりも固定力が弱いので、スナップボタンよりも実用的に使えます。

文字だけの説明なので少しややこしく感じますが、要はアウター備え付けの面ファスナーを市販のループ側で塞いでしまい、その上に固定力の弱いソフトタイプのフック側を新設すると言う仕組みとなります。

まとめ

今回紹介した小ワザは不完全な部分が多く、手芸や裁縫が得意な方ならもっと上手な方法を見付けられるかも知れませんね。

余談ですが、ダウンジャケットは穴が開いてしまうと中のダウンやフェザーが飛び出してしまうので、備え付けの面ファスナーを無理やり剥がしたり、ソフトタイプの面ファスナーを直接縫い付ける事は避けましょう。

仮に、空いたスペースにソフトタイプを新設する場合は、布用接着剤で貼り付けるか、アイロンまたはシールタイプを選んで接着したほうがトラブルが少ないと思います。

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