気付けば、手持ちのボトムスがノースフェイスだらけになっている…
衣替え時期にクローゼットをマジマジと見つめると、見慣れたロゴマークがそこかしこに見受けられ、我ながら『本当に好きなんだなぁ~』と実感しますね。
ざっと数えただけでも、春夏物が5本、秋冬物が2本と結構な数に上りますが、懲りもせず夏用のパンツを新たに買い増しすることにしました。
春夏物のフルレングスパンツは定番のアルパインライトパンツとカジュアル寄りなドーローライトパンツを既に所有していて、お次は何にすべきか?と悩んでいましたが
以前に秋冬用として購入したバーブサーマルパンツの使い勝手がなかなか良かったので、今回はバーブパンツシリーズの夏物に相当する『バーブライトパンツ』を購入してみることにしました。
街でも山でもOK!『バーブライトパンツ』の詳細とサイズ感
定番のブラックと悩みましたが、夏に着るには暑苦しく見えるかも…といった懸念から、少しだけ明るめなAG/アスファルトグレーをチョイス。
着る環境によっては、黒っぽくもライトグレーっぽくも見え、無個性なカラーだけにトップスを選ばないのが嬉しいですね。
ノースフェイスのバーブシリーズは街着よりもトレッキングパンツとしての側面が強く、ウエスト部分のウェービングベルトは、紐で調節するアルパインライトパンツやドーローライトパンツには見られない特徴です。
街着として着こなす場合は少し邪魔に感じるかも知れませんが、パチリとワンタッチで着脱できるので、実際の使用感はかなり快適ですね。
バックポケットは右側に一つと、ノースフェイス製パンツではお馴染みの仕様です。持ち手にジップタブが備わっていて、この部分はドーローライトパンツと全く同じ作りになっていました。
個人的に意外だったのが両サイドのポケット部分でしょうか、トレッキングパンツ寄りの作りだけにアルパインライトパンツと同じくジップ仕様かと思いきや、カジュアル寄りなドーローライトパンツと同じスラントポケットでした。
股部分はお馴染みのガゼットクロッチ仕様ですね。少し気になったので確認してみると、手持ちのドーローライトパンツと全く同じ作りです。
脚上げのスムーズさを左右する膝の立体裁断もドーローライトパンツと全く同じで、アルパインライトパンツの親戚というよりも、ドーローライトパンツの兄弟といった印象ですね。
上画像のタグを見ればわかりますが、私が今回購入したのはLサイズです。
ストレッチ性に優れるノースフェイスのパンツならMでもLでも着られるという方も多いですが、私を含めて細身である程度身長の高い方は、Lサイズを購入することをお勧めします。
昨シーズンにヘビロテして気付きましたが、身長の高い方がシルエットを優先して小さめサイズを着用すると、膝の立体裁断の位置が実際の膝部分よりも上側に位置してしまい、パンツ本来の動きやすさや生地のストレッチ性が十分に発揮されないことが多いです。
街着として使うなら、椅子に座った時くらいでしか違和感がありませんが、本来の用途である登山や膝を90度に曲げるようなアクティビティで着用するなら、注意した方が良いでしょう。
因みに、平置きした際の実寸サイズは【ウエスト】74~88cm、【ヒップ】104cm、【股上】前25cm/後27cm、【股下】80cm、【ワタリ】30cm(股合せ10cm下)、【膝幅】22cm、【裾幅】18cmでした。
最後に、個人的に気になった点を少し。
ネットで購入後に知ったのですが、バーブライトパンツは2020年前後にモデルチェンジがあったそうで、事前に調べた仕様とは若干異なる製品が届きます。
私の思惑通りなら、膝のロゴマークはドーローライトパンツと同じ刺繍仕様の筈でしたが、残念ながらリニューアル後はプリント仕様になってしまった模様。
他にも、ベルト先端のロゴが目立たないステルス仕様になっていたりと、若干好みがわかれる仕様変更があり、よく確認せずに購入したことを少しだけ後悔します。
アルパインライトパンツも膝のロゴはプリントですが、洗濯を繰り返すと劣化しやすい部分なので、刺繍のままにして欲しかった…というのが本音でしょうか。
因みに、同じバーブライトパンツでも新モデルの型番が『NB32106』、旧モデルの型番が『NB31803』と異なっていて、2021年時点ではまだ併売されています。
私のように『刺繍じゃなきゃイヤ!』という方は旧モデルのNB31803がオススメですね、気になる方はお早めにどうぞ。
バーブライトパンツと他のノースフェイス製パンツとの違いは?
手元にノースフェイスのパンツが揃っているので、参考までにバーブライトパンツやドーローライトパンツなどの違いについて、少しだけ触れておきましょう。
上画像を見るとわかりますが、前述したようにドーローライトパンツのロゴマークは刺繍仕様になっていて、見栄えが良いです。
ノースフェイスのパンツには、サイズ感やシルエットが似通った製品が多いですが、試しにバーブライトパンツにドーロライトパンツを重ねてみると、上画像のようになりました。
どちらもLサイズですが、太腿から下のサイズ感に殆ど違いが無く、どちらのパンツも一番人気のアルパインライトパンツのシルエットを踏襲しています。
厳密にいえば、同じLサイズでもドーローライトパンツの方が1.5cmほど股下が短く、股上も1~2cmほど深い作りでしょうか。
前述したように、ウエストまわりはバーブライトパンツがウェービングベルト仕様、アルパインライトパンツ・ドーローライトパンツ・フレキシブルアンクルパンツが紐仕様になっています。
好みの問題もありますが、ウエストまわりがスッキリして見える効果があるので、街着用なら紐仕様がオススメですね。ウェービングベルトよりも圧迫感が少く、腹まわりが気になる方でも快適に着こなせます。
因みに、ドーローライトパンツの平置き実寸サイズは【ウエスト】72~90cm、【ヒップ】106cm、【股上】前26cm/後29cm、【股下】78.5cm、【ワタリ】30cm(股合せ10cm下)、【膝幅】22cm、【裾幅】18cmとなり、バーブライトパンツよりも、ほんの少しだけウエストやヒップまわりに余裕があります。
見た目やシルエットは良く似ていますが、生地の質感やストレッチ性にはハッキリとした違いがあり、この部分が一番わかりやすいですね。
人気のアルパインライトパンツは夏に不向きなやや厚手の生地で、高いストレッチ性と共にモッチリとした質感をしています。
バーブライトパンツはドーローライトと比べて生地が僅かに薄く、カサカサとしたやや硬い質感です。カジュアル用としてコットンの質感に寄せたドーローライトと比べると、やや着心地の面に劣る着用感ですね。
また、バーブライトはポリウレタン混だけにストレッチ性に優れますが、それ故に数年後の劣化が避けられません。一方、ドーローライトはポリエステル100%でストレッチ性に劣るものの、劣化を気にせず長く付き合うことができます。
私が所有している四種類の違いを大雑把にまとめると
【ストレッチ性】ドーローライト<バーブライト≦アルパインライト<フレキシブルアンクル
【生地の薄さ】アルパインライト<ドーローライト<バーブライトパンツ<フレキシブルアンクル
【涼しさ】 アルパインライト<ドーローライト=バーブライト<フレキシブルアンクル
【街着向き】フレキシブルアンクル<バーブライト<アルパインライト<ドーローライト
【寿命】アルパインライト=バーブライト=フレキシブルアンクル<ドーローライト
私の主観もありますが、大体こんな感じになるでしょうか。
あれ?褒めるつもりが、こうしてみるとバーブライトパンツって意外と微妙な感じ…
流石に夏場の快適性ではフレキシブルアンクルパンツに敵いませんが、フルレングスパンツとしてなら十分に許容範囲だと、一応フォローを入れておきます。
まとめ
冬用のバーブサーマルパンツの使い勝手が良かったので、夏バージョンのバーブライトパンツも購入してみましたが、ちょっと中途半端かな?というのが正直な感想でしょうか。
全体的に悪くないけど、飛びぬけて良い部分もない…そんな印象を持ってしまうパンツですね。
とはいえ、夏場のスポーツ用パンツとしてはアルパインライトパンツの代用としてフルに機能してくれるので、今のところ不満はありません。
街着オンリーならドーローライトパンツ、スポーツにも使いたいならバーブライトパンツ、そんな選び方で良いと思います。