私は5年ほど前から、ストレス解消と健康維持を目的に
散歩を兼ねたウォーキングを趣味にしています。
はじめは一時間程度で歩ける6km前後の距離で満足していましたが
慣れとは恐ろしいもので、今では20km前後の距離でも平気で歩けるようになり
ちょっとしたロングウォーク気分で楽しんでいます。
距離が延びるにつれて、頭を悩ませたのが所謂『靴ずれ』で
これに関しては、試行錯誤を繰り返し本当に色々な対策を講じてきました
一般的に靴ずれの多くはサイズの合っていない靴や
自身の足に馴染んでいない靴による、足への摩擦が原因とされていますが
例えサイズがジャストフィットし、十分に履き慣れた愛用の靴であったとしても
通気性が不十分で蒸れやすい靴であった場合は、簡単に靴ずれを起こしてしまいます。
その人の発汗量など体質の違いはもちろん
気温や湿度の違いも影響するので一概には言えませんが
通気性の乏しい靴による足蒸れは、足の皮膚をふやけさせて弱くし
通常なら平気なレベルの摩擦や刺激を、靴ずれの引き金に豹変させてしまうのです。
蒸れない・靴ずれしづらい靴は?
足の蒸れや処理しきれなかった汗が、靴ずれの原因になることを知ってからは
靴下はもとより靴の通気性に注目するようになりました。
靴下は速乾タイプで摩擦対策として二重になった、ちょっと高級な製品を選び
靴は防水でありながら透湿性のあるゴアテックス製から
アッパーの大半がメッシュ状のマラソン用シューズまで試しました。
この二つの対策をすることで、靴ずれの頻度は激減しましたが
大汗を掻く真夏や湿度の高い日は、体調次第でどうしても靴ずれが出来てしまいます
私の経験上、これらのコンディションで最も靴ずれしなかったのが
上画像のKEEN製サンダルと前述の靴ずれ防止靴下の組み合わせです
KEENのサンダルは若干重めですが、アッパーが無いに等しく殆ど足が蒸れません。
この組み合わせは真夏に特に効果的でしたが
サンダルと靴下の組み合わせが絶望的にダサい欠点があります
かといって靴下なしで長時間利用すると、ベルトが触れる部分に靴ずれが出来やすいですし
日差しの強い日では、サンダルと同じカタチに見苦しく日焼けしてしまいます
足に日焼け止めを使うことである程度は防げますが
足がヌルヌルして不快ですし、数時間おきの塗り直しも面倒です。
結局、サンダルも含めて通気性が良さそうな靴は片っ端から試しましたが
満足できる結果は得られず、流石に真夏でも蒸れない靴なんて存在せず
靴下に拘った方がよほどマシなのでは…と諦めかけてたいたのですが
そんな折に『GORE-TEX SURROUND(ゴアテックスサラウンド)』採用
というゴアテックス製のトレッキングシューズが目に留まります。
正直、ゴアテックス素材は蒸れないという訳では無く
単に通常の防水素材よりも蒸れづらい素材なだけで、過大評価な傾向にあります
それを既に学習していた私は大した期待もせずに
このトレッキングシューズを購入してみたのですが、これが大当たりでした
ゴアテックスサラウンドは通常のゴアテックスとは一味違ったのです。
本当に蒸れづらいGORE-TEX SURROUND(ゴアテックスサラウンド)
私が購入したのはイタリアのメーカーLA SPORTIVA(ラ・スポルティバ)の
『PRIMER(プライマー) GTX SURROUND』という上画像のモデルです
ローカットのトレッキングシューズですが、SYNTHESIS(シンセシス)という名前で
ミッドカットタイプも販売されています。
2年ほど前に購入し、真夏を含めたオールシーズン使用してきましたが
痛みを感じるような靴ずれを起こしたことは一度もありません
しかも、このトレッキングシューズの実力を確信してからは
靴下を安価なユニクロ製のコンフォートソックスに変えています。
ゴアテックスサラウンドはゴアテックスの一種なのは間違いありませんが
アッパー以外にも、普通の靴では難しい靴底への通気を実現しています
インソールを通過して靴底や靴の側面から通気させるタイプの靴は
アディダスなどの他のメーカーからも発売されいますが
ゴアテックスサラウンドは防水性も備えている優れものです。
購入した当初は、靴底から多少通気される程度では
蒸れによる靴ずれは防げないだろうと侮っていましたが
普通なら足裏に覆われっぱなしのフットベッドから水分を逃がせるだけで
これ程までに違うのか!!と驚嘆するくらい靴ずれしなくなりました
流石に真夏は無理ですが、比較的気温や湿度が低い状態なら
帰宅して靴下を触っても殆ど湿り気を帯びていないくらいです。
私が購入した2年前と違い、ゴアテックスサラウンドを採用した靴は
様々なメーカーからリリースされています。
ゴアテックスサラウンドには上図の様に足裏から通気させるタイプと
アウトソールの側面から通気させるタイプの二種類があり
ビジネス用の革靴やカジュアル用のスニーカーには、靴底から通気させるタイプが使われ
リーガルやマドラスなどのメーカーが販売しています。
アウトソールの側面から通気させるタイプはトレッキングシューズや
ウォーキングシューズに多く使われ、アディダス・メレル・ミズノ
スポルティバ・ノースフェイス等が販売し、2年前と比べて随分と選択肢が増えています。
SPORTIVA(スポルティバ) Synthesis GTX Surround
まとめ
個人的に、次もまた同じ靴を買うだろうと確信するくらい気に入っていますが
ゴアテックスサラウンドを採用した靴には一つだけ欠点があります。
靴底やアウトソールの側面から通気させる性質上
フットベッド(インソール)にも、通気性の高い独自の物が使われている事が多く
自分好みのインソールを入れ替えて使うことが難しいです
通気機能とトレードオフでしかインソールの交換が出来ないのは残念ですが
実績のあるインソールメーカーからは、通気機能を備えた製品や
メッシュタイプの製品もリリースされているので
交換が必須という方はBANE INSOLE(バネ インソール)あたりが狙い目でしょうか。