自転車用のスポーツウェア、いわゆる『サイクルウェア・サイクルジャージ』と聞くと
大半の方は上画像の様な、体にピッタリとフィットしたピチピチな見た目と
派手な配色とロゴまみれのウェアをイメージすると思います。
実はこのサイクルジャージ、普段着や街着などのカジュアルウェアとして使用してみると
意外なほど利点が多く、人によっては手放せなくなる程です
私もサイクルジャージを街着化して、その使い勝手の良さに魅了された一人ですが
一見すると、カジュアルウェアとは対極に位置する存在であるサイクルジャージでも
ブランドや製品の選び方によっては
カジュアルウェアとして違和感のない着こなしが出来ます。
こんなピチピチでハデハデなサイクルジャージなんて
恥ずかしくて、とてもタウンユース出来ないよ…と訝しく思うかも知れませんが
昨今は、カジュアルウェアとスポーツウェアの境目を無くした
アスレジャースタイルも定着しつつあるので
今回は、カジュアルウェアとしても着こなせる
デザイン控え目&フィット感ゆるめ目なサイクルウェアを幾つか紹介してみます。
サイクルジャージをカジュアルウェア化する利点は?

冒頭でも軽く触れましたが、サイクルジャージを街着や普段着などの
カジュアルウェアとして使用してみると、その利点の多さに気付かされます。
【1】背中のポケットが凄く便利
【2】汗ジミに強く、夏でも涼しくて快適
【3】UVカット機能で日焼け対策もバッチリ
ざっくりとまとめると、上記の3つになるのですが
【1】のポケットは本当に便利です、特にスマートフォンとの相性が抜群で
スマホを持ち歩くための専用ポーチやガジェットが必要なく
折れ曲がりやすいパンツのポケットに入れるよりも遥かに安全に携帯できます。
冬場はアウターのポケットに放り込めば良いだけですが
バッグを持ち歩く習慣の乏しい男性の場合、薄着になるシーズンは
スマホを手ぶらに近いカタチで持ち運ぶ方法には何かと苦慮するので
個人的に本当に便利に感じました、何よりベルトポーチやウエストポーチの様に
トップスの裾まわりとの干渉を気にする必要が無いのが良いです。
【2】【3】は殆ど一緒の内容ですが、もともとスポーツウェアなだけに
速乾吸汗性に優れ、汗には滅法強いです
製品によっては、嫌な汗ジミも目立ちません。
また、長袖のジャージタイプなら腕まわりや首回りを紫外線から守ってくれる
ラッシュガードの様な使い方も出来ますし
通気性の良いメッシュタイプを選べば、真夏でも長袖が苦になりません。
前置きが長くなりましたが、ここからは
カジュアルウェアとしても使えるサイクルウェアを
ジャージタイプ・ポロタイプ・Tシャツタイプの3タイプをメインに紹介していきます
因みに、背面ポケットは上記のタイプに関わらず
殆どのブランドやメーカーで標準装備されているので好みで選べると思います。
定番のカジュアル風サイクルウェア『KAPELMUUR/カペルミュール』

カジュアルなサイクルジャージを探すと
大抵辿り着いてしまうブランドがこのKAPELMUUR/カペルミュールです。
サイクルウェアとしての機能性を抑えながらも、カジュアルウェアの様な装いで
ラインナップは本格的なレース向けと、カジュアル向けの二種類に大別されています
カジュアル寄りの製品には、襟付きのシャツタイプのサイクルウェアなど
珍しい製品もありますが、サイクルジャージやハーフジップのポロタイプなど
ラインナップはメンズ、レディース共になかなか充実していますね。
好みにも寄りますが、個人的な意見をいえば
カジュアル寄りな製品に英字やナンバーがプリントされた製品がチラホラ見受けられ
ある程度の年齢からは少し抵抗の出てくるデザインが結構多い印象でしょうか
代わりに、大人が無理なく着られるトラッド系のデザインも一定数リリースされているので
見方を変えると、広い年齢層に対応しているブランドと言えるのかも知れません
私もカペルミュールのトラッド系のサイクルジャージを所有していますが
裾部分にはサークルジャージ特有のゴムが設けられていないので
薄手のブルゾン感覚で使用でき、使い勝手も中々です。
カペルミュールのカジュアルラインは一般的な街着と比べても大差の無いサイズ感です
実際に着用したイメージが知りたくてアマゾンなどで調べると
モデルさんがピチピチで着用しているので、少し警戒してしまいますが
わざわざ大き目を選ぶ必要はなく、いつも通りのサイズを選んでも大丈夫です
スポーツウェアでもカジュアルウェアでも
アマゾンの着用写真は見栄えを重視して、小さめのサイズを着る傾向にあります。
ギリギリでアリな『パールイズミ/フリージー』

続いては、コスパの良さで人気のパールイズミからリリースされている
カジュアルラインのサイクルウェア『フリージー』シリーズです
個人的にサイクルウェアの中ではカジュアルだが
カジュアルウェアのとしてはギリギリのラインにある製品だと思います。
春夏と秋冬にそれぞれ対応するウェアがあり
春夏用の半袖ジャージの方がシンプルで使いやすいでしょうか
着用感は若干ゆるめのサイクルジャージで、合わせるインナーと着こなし次第では
カジュアルウェアとしても使えると思います。
一見、無地に見える半袖ジャージですが、袖のサイド部分と背面のポケット部分に
二本線のリフレクターが設けられているので、完全な無地と勘違いしない様に注意しましょう
サイクルジャージである以上、安全のため仕方ありませんが
アディダスのスポーツ用Tシャツを街着として着る時と同様に
割り切った使い方と着こなしが求められるかも知れません。
アタリ・ハズレが激しい謎ブランド『VALETTE/バレット』

カジュアルウェアとしても使えるサイクルウェアとして
個人的に最も注目しているブランドが『VALETTE/バレット』です。
公式HPで初めて製品を見た時は、商材写真の怪しさと壊滅的なデザインセンスから
中華製のサイクルウェアメーカーと勘違いした程ですが、れっきとした国内メーカーで
カジュアルウェアとして使えるサイクルウェア作りを
最も体現しているブランドかも知れません。
バレットを販売している『ALTERNA/オルタナ』のHPを一度見れば嫌でも理解できますが
兎に角、全ての製品においてデザインのアタリ・ハズレが激しく
これは使える!!と思ったウェアは既に売り切れと言う場合が多いです…
自分のセンスが世間ズレしていないことに、少なからず安心はできますが
個性的なデザインが多すぎる点は逆に微笑ましい位です。
ジャージ、パーカ、ポロ、Tシャツタイプのポケット付きサイクルウェアがラインナップされ
巷ではあまり見掛けないTシャツタイプのサイクルウェアが充実しています
背面ポケット付きの無地Tシャツはここでしか見た事がないかも知れません。
他のブランドがサイクルウェアをカジュアルウェア化しているのに対して
こちらはカジュアルウェアをサイクルウェア化している印象があり
国内企業だけに、速乾性の高い生地には質の良い物が使われています
現時点ではデザイン面での癖の強さが目立ちますが、需要が増え
利用者からの要求が大きくなれば、今後は洗練されていく予感がします。
因みに、サイズ感は一般的なカジュアルウェアと一緒ですが
サイクルウェアとして使うならワンサイズ小さめを選んだ方が良いでしょう。
▼取扱店毎年楽しみな『CCP/メッシュジャージ』

参照元:CCP
最後に紹介するのが、私がサイクルジャージを街着として着始める切欠となった
CCPの『メッシュジャージ/メッシュサイクルジャケット』です。
このジャージは毎年5月ごろ、年に一度だけリリースされる逸品で
その名の通り生地がメッシュ状になっています
メッシュ状なので長袖にもかかわらず涼しく、しかも透けない優れモノです
機能性の高さに魅力を感じたのはもちろんですが
無駄のないスッキリとしたシルエットと、ロゴ・英字・ワンポイントが一切見られない
潔いデザインには本当に感心させられます
年に一度だけ、毎年特定のカラーでしかリリースされないのが
残念ですが、今では逆にそれが楽しみになっている感じでしょうか。
CCPのサイクルウェアはこのジャージに限らず
カジュアルからトラッド寄りな傾向にあり
素材の質感もカジュアルウェアを意識した風合いになっています
大人が安心して着られるサイクルウェアでサイズ感もカジュアルウェアとほぼ同じです。
ちょっと気になるブランド
narifuri/ナリフリ
カジュアル寄りなサイクルウェアでは定番のブランド
街着としても違和感なく使える製品が多くサイクルポロが特に秀逸。
背面ポケットが無かったり、素材はカジュアルウェア寄り故に機能性にやや劣る印象
愛好者も多いが、必要以上に高額なせいで敬遠する方も多いブランドです。
rin project/リンプロジェクト
ロゴやデザインが控えめなサイクルジャージ・シャツ・ポロを取扱っていて
CCPからトラッド要素を抜いた感じのブランド。
サイズ感はカジュアルウェアとほぼ同じですが
他のブランドよりもトップスのウエストや裾まわりに余裕を持たせてある為か
個人的にシルエットに少しだけ野暮ったさを感じます。
サイトウインポート
無地系サイクルウェアでは定番のメーカー
コスパが良く、ゆるめのシルエットはお腹周りが気になり始めたサイクリストに人気です。
シンプルですが基本的に普通のサイクルウェアなので
パールイズミのフリージーに近く、カジュアルウェアとしての着こなしは難易度が高いです。
まとめ
街着や普段着などのカジュアルウェアとしても使えそうな
個人的にオススメなサイクルウェアを紹介してみましたが
一般受けしそうなのは、やはりカペルミュールでしょうか?
背面ポケットは本当に便利なので試してみる価値アリです。
余談ですが、スマホや小物を持ち歩くために
サコッシュを使う方が増えていますが、このサコッシュも
本来はロードレースの補給用に使われるサイクルウェアの一種です。