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雨具のズボンはなぜ短い?股下長めのレインパンツを探してみた

『股下長めのトールサイズレインパンツ・雨具』イメージ01

毎日の通勤や通学や、趣味のウォーキングから登山まで、雨の多い日本ではレインウェア(雨具・雨合羽)は欠かせない存在です。

最近はワークマンのイージスやユニクロのブロックテックパーカなど、低価格で高機能の製品が増え、一昔前と比べて随分と使い心地が良くなりました。

殆どの方は、何の問題もなくこの恩恵に与れるのですが、身長の高い方や脚の長い方となると少し話が違ってきます。

実は、レインウェアのズボン部分、所謂レインパンツは通常のパンツよりも股下丈(レングス)が短い作りになっていて、体型に恵まれた方が上下セットのレインウェアを購入すると、高確率でレインパンツが寸釣天(つんつるてん)になってしまいます。

雨具の多くは長靴やレインブーツと併用する事が前提ですし、水浸しの地面で裾を引きずらない様に配慮されているのかな?といった感じもするのですが、レングスの短さは少し困った問題です。

JASPOサイズが原因?股下の長いジャージが見つからない理由
ジャージなどのスポーツウェアには股下の長いトールサイズ仕様のパンツが少なく、探しても中々見つかりません。身長の高い方や脚の長い方には悩みの種ですが、日本スポーツ用品工業協会(JASPO)の定める『JASPO規格』がサイズ不足の一因となっています。

レインウェアのサイズはジャージなどと同じJASPO規格を採用した物が一般的で、多くの製品がMサイズで股下73cm程度、大台の股下80cmを超える為にはウエストがぶかぶかになるのを覚悟して3L(XXL)サイズを選ばなければなりません。

人によっては何とも頭の痛い話ですが、見方を変えれば股下丈の長いレインパンツさえ持っていれば、トップス部分を自由に選べるという利点もあります。

冒頭で触れたユニクロのブロックテックパーカはトップスのみの販売ですし、蒸れ対策に優れる本格的なレインウェアの大半は、上下別々に販売されています。

さて、そこで今回はレインウェアのボトムス部分だけに注目して、股下丈が長めのトールサイズ仕様のレインパンツを幾つか紹介してみたいと思います。

サイズも種類も充実のモンベル製レインパンツ

股下丈の長い、トールサイズ仕様のレインパンツを安定して取扱っているのが、国産アウトドアメーカーの“モンベル/mont-bell”です。

S・M・L・XLサイズといった標準サイズの他に、標準よりも股下丈が6cm短いショートサイズと標準よりも股下丈が6cm長いロングサイズが準備されています。

メンズなら最長で股下91cm、レディースでも最長で股下85cmまで対応していて、本格的なアウトドアメーカーだけに、レインウェアやレインパンツの種類が大変豊富です。

因みに、ロングサイズは通常のS・M・L・XLのサイズ表示の末尾にアルファベットの”L”が追加され、S-L・M-L ・L-L・XL-Lと言った表記になっています。

ロングサイズを選べるレインパンツだけでも7種類以上の取扱いがあり、普段使いのエントリーモデルから登山用のハイエンドモデルまで価格も様々ですが、パンツの見た目やシルエットがどれも似通っているので、素人目には区別が難しいかも知れません。

機能性に影響する、素材の違いとウェアの重さが価格差に反映されていて、素材が防水・透湿性で有名なゴアテックス製であるか否かが一つの目安になると思います。

ストームクルーザーパンツ

『股下長めのトールサイズレインパンツ・雨具』イメージ02

【素材】GORER C-ニット/3レイヤー
【重量】191g
【カラー】男女各3~4色
【価格】税抜13500円

登山用のレインウェアとして非常に評価の高い、ストームクルーザージャケットのボトムス部分で、雨具以外にもウインドブレーカーや防寒着としても使用できます。

普段使いはもちろん、アウトドアや登山など幅広く活用したい方で予算も十分だという場合はストームクルーザージャケットとストームクルーザーパンツの組み合せが最強で、テレビの台風中継でもアナウンサーが着ているのをよく見掛けます。

因みに、サイドフルオープン機能を備えたフルジップパンツもラインナップされています。

トレントフライヤー パンツ

【素材】GORE-TEX/たぶん2レイヤー?
【重量】162g
【カラー】男女共ブラックのみ
【価格】税抜14500円

モンベルのレインパンツの中で最も高い透湿性があり、非常に軽量に作られています。

ストームクルーザーパンツとの価格差と機能性の違いは僅かなので、携帯性と透湿性を取るならトレントフライヤー、カラーバリエーションやフルジップ機能を取るならストームクルーザーといった感じでしょうか。

因みに、モンベルのレインパンツはシルエットがどれもほぼ同じなので、色以外の見た目は上画像のストームクルーザーパンツが参考になると思います。

レインダンサーパンツ

【素材】GORE-TEX/3レイヤー
【重量】258g
【カラー】男女共2色
【価格】税抜11500円

位置付けとしてはゴアテックス素材のエントリーモデルに相当し、レインウェアに求めれる機能をバランスよく備えています。

モンベルのゴアテックス製品は他のアウトドアメーカーと比べて低価格なのが特徴ですが、このレインパンツが好例と言えるかも知れませんね。

ここまでの3種類が、モンベルのゴアテックス製のレインパンツで、10000円前後の価格がゴアテックス製とそれ以外の分水嶺になっています。

この価格以上でも抵抗のない方なら、迷わずゴアテックス製を選んだほうが良いのですが、上下共にゴアテックス素材で揃えるとなると、どうしても負担の大きさは拭えません。普段使いやタウンユースだけの用途に限られる場合はこの辺が選択の分かれ道になるでしょうか。

レイントレッカーパンツ

【素材】ドライテック/3レイヤー
【重量】200g
【カラー】男女共1~2色
【価格】税抜7400円

レインダンサーパンツのダウングレード版といった感じのレインパンツで、素材にはモンベル独自の防水透湿性素材ドライテックが使用されています。

この手の機能性素材はメーカー毎に乱立し、一部を除いてどんぐりの背比べ状態なので、「ゴアテックス」と「その他」で大まかに分けて考えても差支えありません。

旧モデルと素材や仕様が異なっていますが、ウインドブレーカーや防寒着としても使えるそうなので、一年中使用できる良質な低価格モデルです。

サンダーパスパンツ

『股下長めのトールサイズレインパンツ・雨具』イメージ03

【素材】ドライテック/3レイヤー
【重量】250g
【カラー】男女各2~3色
【価格】税抜5500円

上画像右のレインパンツで、3レイヤーではモンベルで最も低価格なレインパンツです。

前述のレイントラッカーパンツのダウングレード版に相当し、使用頻度が低い方や長時間の着用、汗を大量にかく状況でなければ十分すぎる機能です。

2レイヤー仕様でモンベル最安のレインハイカーパンツとの価格差は1000円以下ですから、コスパ重視の方はこちらを選んだ方が良いでしょう。

ストレッチレインフルジップパンツ

【素材】ストレッチドライテック/3レイヤー
【重量】292g
【カラー】男女共ガンメタルのみ
【価格】税抜10800円

上画像左のレインパンツで、その名が示す通り、サイドフルオープン機能とストレッチ性を備えています。

ストレッチ性があるため大変動きやすく、野暮ったくなりがちな他のレインパンツと比べて、スッキリと細身に仕上がっています。

フルジップ仕様なのでオーバーパンツとして着脱がしやすく、動きやすさと細身なシルエットも相まって、自転車やランニングと相性の良いレインパンツかも知れません。

“サムエシステム”について

『股下長めのトールサイズレインパンツ・雨具』イメージ04

紹介したモンベル製のレインパンツには共通する機能があり、上画像のサムエシステムをはじめ、靴を履いたままでの着脱を容易にする、裾から膝に掛けてのロングジッパーなど、非常に使い勝手の良い仕上がりになっています。

種類が豊富なので、どれを選ぶか迷うところですが、登山から普段使いまで、一年を通して頻繁に使う方ならストームクルーザーパンツ。

自転車やランニング用として、動きやすさと無駄のないシルエットを求めるならストレッチレインフルジップパンツ。

低価格でも、雨具やウインドブレーカー、防寒着としてマルチに使いたいならレイントレッカーパンツ。必要最低限の機能で十分ならサンダーパスパンツといった選び方になるでしょうか。

余談ですが、ロングサイズやショートサイズなどのモンベルの特殊サイズは取扱っているお店が少ないです。ネットショップも同様ですが、僅かに取扱いがあるので根気よく探してみましょう。

ちょっとだけ長めなONYONE(オンヨネ)製レインパンツ

モンベル以外で股下丈の長いレインパンツを販売しているメーカーが殆ど無く、途方にくれていましたが、ようやく見つけたのがこのオンヨネ製です。

オンヨネはウインタースポーツ・アウトドア・野球・サイクルウェアの分野を得意とする国産スポーツウェアブランドですが、例のJASPO規格でウェアを製造しているに関わらず、他のメーカーよりも1~2サイズ分股下が長く作られています。

メンズならLサイズでレングスが股下80cmで、モンベルと比べると十分とはいえない部分もありますが、全体的に体格の良く、やや脚が長い方にとっては中々バランスの良い選択肢かも知れません。

『股下長めのトールサイズレインパンツ・雨具』イメージ05

ブレステックレインパンツ

【素材】ブレステック/ポリエステル100% 3層ラミネート
【重量】360g Lサイズ
【カラー】男女各4色
【価格】税抜7000円

ブレステックと呼ばれる防水・透湿性素材が使用されていますが、前述の通り数多あるメーカー独自素材の一つなのでゴアテックス並は期待しないほうが良さそうです。

モンベル製にもあったファスナーが裾部分にあり、靴を履いたままの着脱も容易です。また、裾にはドローコードもあり、引き絞る事で足首にフィットし、下からの雨水の浸入を防いでくれます。

サイズは男女共にS~O(XL)の4サイズ展開ですが、O(XL)サイズ以上も取扱いがある様ですね、レングスはメンズのSサイズが股下74cm、レディースのSサイズが股下67cmで、ワンサイズ毎に3cmずつ長くなっていきます。

メンズとレディースではパンツのシルエットに違いがありますが、レングス優先ならメンズ用を選び、股下80cmのLサイズくらいからが実用範囲でしょうか。

ブレステックプレミアムレインパンツ

【素材】ブレステックプレミアム/ナイロン100% 3層ラミネート
【重量】279g Lサイズ
【カラー】男女共チャコールのみ
【価格】税抜8000円

ブレスティックレインパンツの上位バージョンで、快適性の高い速乾素材が使われ汗処理に強くなっています。

カラーバリエーションがチャコールのみと若干地味になってしまいますが、下位モデルよりも100g近く軽量化され、登山や携帯用としても実用レベルになりました。

因みに、旧モデルのレインパンツにはブレステックという素材名はついておらず、ストレッチレインパンツと言う商品名です。

オンヨネHPの商品ページで確認してもブレステックを使用した現行モデルにストレッチ機能が継承されていると明確に記載されていないので、ストレッチ機能に魅力を感じる方は、市場に僅かに残る「ストレッチレインパンツ」の方がオススメかも知れません。

まとめ

最後にレインパンツのちょっとした裏技を紹介します。

ご存知の方も多いので、裏技と言うほど大層なものではありませんが、上下セットのレインウェアに付属する普通サイズのレインパンツでも股下の短さを補える方法があります。

『股下長めのトールサイズレインパンツ・雨具』イメージ06

上画像左の製品はスパッツゲイターと呼ばれるアウトドア用品で、本来は雨や朝露に濡れた場所を歩く時に使ったり、シューズに小石や泥などの異物が侵入するのを防ぐ目的で使用されます。

撥水加工が施された製品が多いのですが、中にはゴアテック製で防水を謳ったものもあり、股下丈の短いレインパンツと組み合わせると、雨具として十分に機能してくれます。

他にも上画像右のレインシューズカバーレインブーツカバーといった製品もあり、どちらも靴を含めた足元が雨で濡れるのを防いでくれます。

使い分けとして、スパッツやゲイターは防水機能を備えた靴と組み合わせ、歩行メインのアクティビティに向いていますし、レインシューズカバーとレインブーツカバーは歩行には向きませんが、防水機能に乏しいスニーカーや革靴を水濡れから守ってくれるので、自転車やオートバイでの利用に向いています。

これらを選ぶ際は撥水加工ではなく、出来るだけ防水機能を備えた製品を選ぶように心掛けましょう。

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